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なつおの生活や考え方について書いています。

竜馬の生きざまから得た教訓

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 今回は司馬遼太郎作品の「竜馬がゆく」を読み、私が感じた事や個人的に引き出した教訓をご紹介します。

 

今までも何度か歴史小説を読みましたが、ここまで多くの、かつ本質的な教訓を得られ、さらに感激させられたことがなかったので改めて言語化したいと思います。

 

基本的に私ができておらず、しかも大きなことを書いていて全く説得力がありませんが、しっかり結果を残した竜馬が語っていると思って大目に見て下さい。

 

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時勢をとらえる

 これは作品中で何度も反復されて登場する表現で、最も印象に残ったフレーズでもあります。

 

時勢、すなわち時代の流れを見極め、そのときそのときにふさわしい行動をすべきということです。

 

竜馬自身、少年期は江戸で剣術修行に励んでいましたが、外国からの圧力や幕威の衰えを目の当たりにし、日本の討幕への流れを感じ、剣をやっている場合ではない、男子に生まれたからにはこの乱世にあって事をなさねばならない、と決心しています。

 

つまり、事をなすにはこの時代にあれば剣の修行をしていてもしょうがない、志士として活動しなければならないということです。

 

時代を見極め、時代が何を求めているのかを知ればおのずと自らの「やるべきこと」が見えてくるということです。

 

ややもすると何も考えずにすでにあるレールに乗って生きていきがちですが、一度立ち止まってこの時代、時勢にあって本当に自分の成すべきことは何なのだろうか、と自問自答するとよいかもしれませんね。

 

例えばこれだけAIに取って代わられるといわれている中で、なんとなく給料がよさそうだから、というだけで弁護士や医者を目指すのは危険ですよね。

 

時代を意識するのは普段の生活とはかけ離れていて難しいことではありますが、大事を成すには欠かせない視座であると実感しました。

 

時機をとらえる

 「時勢をとらえる」は長期的目線で、今後100200年を意識した話ですが、「時機をとらえる」というのはもっと短期的です。

 

つまり、焦って環境が整っていないのにも関わらず行動してしまうと結局失敗に終わってしまうため、タイミングを見計らって行動しなければならないという教訓です。

 

例えば竜馬はずっと幕威が衰え、薩長土が軍事力をつけるのを待っていた一方、周りの過激志士たちの中には幕威が盛んにも関わらず討幕を掲げて挙兵し幕府に返り討ちにされ無駄死にする者も多くいました。

 

物事は焦ってはいかず、さらに自分だけでなく外部要因も考慮に入れた上で行動を起こさなければならないということです。

 

LINE東日本大震災に際してメッセージアプリ市場の大部分を獲得しましたが、これも震災によって生じたニーズを見て時機をとらえたということでしょう。

 

高い志を持つ

 「天下を収める」「世界の海援隊をつくる」などと竜馬はよく言い、そして周囲からは大風呂敷だと笑われ続けてきました。

 

しかし面白いのは当初はだれも相手にもしていなかったのに、竜馬が薩長同盟の仲介役になったり亀山社中を作って船をもったり大政奉還を実現したりと結果を出すことでそれらの言葉が実現されているということです。

 

当時は周囲の人にとっては想像もできないことでも、大きな志さえ自分が持ち、信じ続けていればよいということです。

 

結局世の中も結果で判断するところがありますので、どんなに周囲に笑われたとしても自分が実現してしまえばよいのです。

 

視座を高くし、フラットに物事を見る

 竜馬は早い段階で土佐藩を脱藩した身であったこともあり、常に立場に縛られずに考えることのできた人物でした。

 

どんなに優れた人でも、「薩摩藩が実権を握る」とか「それは幕吏である以上無理だ」とか「郷士の身分で生意気な」などと立場に縛られていた中、竜馬だけは「人間はみな平等、立場による違いなどない」「土佐藩のためではない、日本人のために働いている」などと当時としては一歩も二歩も進んだ考えを持っていました。

 

これはフラットに、そして論理的に考える力をもっていたためだと思います。

 

「人よりも高い視点から物事を論じなければならぬ」「天界の仙人になったつもりで考える」といった彼の言葉からも視座がいかに高いかがわかります。

 

「学生だから」「先輩・後輩だから」「女性だから」といったことをよく耳にしますが、実際地球の外から眺めていると想像すればこんなのはどうでもよく、大事なのはこういうレッテルよりその人自身であると感じますよね。

 

物事をフラットに見ることで本質を見抜けるのだ、と実感しました。

 

現実を見る

 竜馬は一貫して観念主義者というより現実主義者でした。

 

大きなことを言う割にいつも彼のビジョンにはそれを実現する戦略があり、ただ理想だけで動いていたわけではありませんでした。

 

なので彼は早い段階で藩論の変わらない土佐藩を見限り、長州藩薩摩藩に期待したというわけです。

 

また、早い段階で攘夷の愚を悟ったり、反発を防ぐために自身の主張を隠したりしていました。

 

理想も結局実現しなければ意味がない、という教訓であり、また理想を実現するために実力や戦略がいるという教訓でした。

 

愛情を持つ

 竜馬は常に人から好かれ、人望の厚い人物でした。

 

初期は剣を除けばこれといった才能もなく弁もたたない、と志士としては三流に属するはずでしたが、この人望がほかのどの英雄たちよりもあり、これにより彼を英雄たらしめた、と私は思っています。

 

そしてこの人望はどこから来たのかというと、ひとえに彼の人に対する愛情にあると思いました。

 

彼には人の好き嫌いが全くなく、人のよい部分を的確に見抜くことができました。

 

そしてどんな立場の人でもその人のことを考えることができたのです。

 

この人に対する愛情というのは私に最も足りない点だと自覚していますので、正直どうすればよいのかわかりませんが、改善できるよう努力したいと思っています。

 

才を磨く

 勉強嫌いの竜馬でさえ、剣や航海、そして海外の情報などに長けていました。

 

そして同時期の英雄たちもそれぞれしっかりと勉強した時期があり、みな才気活発でありました。

 

渋沢栄一の自伝を読んだ時も思ったのですが、結局物事を成す人はみな才を磨く努力を惜しまず、さらに行動力も伴っているのです。

 

ということで私など凡人であることに疑いのない人は貪欲に勉強しなければ、と思った次第です。

 

気を抜く

 これは例えば相手が剣を構えていればこちらは剣を下す、相手が怒っていればこちらは笑い話をするといったことです。

 

つまり相手が殺気立っているときはその「気」を抜いてしまえということです。

 

これは剣道や普段の生活から竜馬の得意技で、いかに相手が気を荒立てていても、その毒気を抜かれ、まともに相手をする気がなくなってしまうのです。

 

実際このおかげで何度も彼は命拾いしていますし、真っ向から議論するよりも効率よく物事を解決しています。

 

論破すれば正義、みたいな政治家や論者が、議論で勝ってもうまく収まっていない場合がありますが、その場合にどうすればよいのかがわかりました。

 

人を見る

 人物眼、とはよく言いますが、作品中の英雄たちはみな人物を見る眼があったように思えます。

 

これにより英雄たちはお互いに深くつながり大きなことを成すことができたり、ふさわしい人物にふさわしい仕事を与えたりすることができます。

 

経営でも組織論うんぬんとかありますが、結局人物眼が一番大事なのでは、などと思ってしまいます。

 

歴史を学ぶ

 英雄たちの発言には歴史的なものが多くみられます。

 

「戦国時代の織田信長のように」「有志以来歴史はこのように回ってきた」などです。

 

彼らは歴史から物事がどのように動くのかを学び、これからどのように行動すればよいかの判断基準にしている節もあります。

 

私自身歴史から多くの教訓を得られ、自身の哲学へと昇華させることができていることからも、歴史を学ぶ大事さを実感しています。

 

おわりに

 いかがでしたでしょうか?

 

竜馬がゆく」はボリュームもあって読むのが大変ではありますが、内容は非常に細かく示唆に富むものとなっていますので、間違いなく私がおすすめできる図書の一冊です!

 

ご興味の出た方にはぜひとも読んでいただきたいです。